大人になったら全てがわかる!そんな事を考えていた幼少時代の話
幼いころの話。
周りを優先させる優しい母親の間に生まれ育った私は、
近所に年上のお兄さんたちばかりがいた環境で育ちました。
物知りで厳しい父に怒られ、殴られ、怒鳴られるたびに、
近所のお兄さんたちの圧倒的な運動能力をみるたびに、
大人になれば、この世の全てがわかるんだ。
大人になれば、なんでも出来るようになるんだ。
そんな思いを持って生きるようになりました。
しかし、それは誤った思い込みの宇宙を展開してくスタートでした。
近くにいる大人には、質問や問いかけをよくしては、困らせていました。
「なぜ、電車や車はあんなに早く走れるのに人間は遅いのか」
「なぜ、宇宙は真っ暗闇なのに、空は青くみえるのか」
「なぜ、テーブルと箸は木製なのに、食器は陶器や鉄製なのか」
細かい質問をすればするほど、答えられなかったりはぐらかす大人たち。
「そんな事より勉強すればいいんだ!」とまで言われ。。。
「大人はほんとうの答えを知らない。。。」
「ほんとうの答えを知らないのに、なんで怒ってくるんだ。。。」
全ての質問に答えがほしかった心は、学問の中の科学に興味が向き始めます。
科学と数学なら全てを解き明かせるのではないのか?
しかし、それもすぐに諦めと挫折に代わりました。
理論が覆ってしまう事や、だいたいはわかっているけど、実はまだ研究中との事。
「そうか、、、誰も答えを知らないんだ。
答えなんてどこにもないのかもしれない。」
さらに、誰も質問を持たないし、周りの友人に興味も持たれないので、
「知った所で、何の役にも立たないのかもしれない。。。」
年齢を重ねるに連れ、受験戦争の中で打ちひしがれ、
ついには、答えについて、考える事も辞めてしまいました。
本当の答えを知りたい。
この心ともう1度出会うのは、高校、大学を卒業し、
某有名大企業に勤めて数年経った頃でした。
次回に続く